飛行機撮影に役立つ天気の話

航空写真を撮る際、天気図から風向きなどが予測できれば利用滑走路の予想も出来ます。
極々簡単な気象の話です。
新聞やテレビの天気予報、あるいはインターネットで手に入る天気図を見て、 撮影に役立てるようにしましょう。

松山空港ANA B777

風は高気圧から低気圧に向かって吹く



厳密に言っちゃうと違うのですが、水と同じで高いところから低いところに流れると覚えましょう。
天気図で高やHが高気圧。低やLが低気圧です。
1018などの数字が気圧を示す数値になります。

風向きは等圧線に垂直+30度右回転

風が高気圧から低気圧に向かって流れると判れば、今度は風向きですが、これは二段階で考えます。
まず基本は等圧線に向かって垂直方向に、高気圧側から低気圧に向かって風が吹きます。
ところが、地球は自転しているためその力が作用します。
具体的には、先ほどの等圧線に垂直な方向から30度ほど右回転(ネジを締める方向)させてください。
それが、実際の風向きになります。
飛行機は基本的にその風に向かって離着陸します。

等圧線間隔が狭いと強風

さて、風向きはわかれば今度は風の強さですね。
空港によっては優先滑走路が定められている場合があり(伊丹など)、一定以上の風速にならないと優先滑走路でのままだったりします。
風の強さは、等圧線の込み具合で強いか弱いか判断できます。
等圧線の間隔が広いと風も弱く、込み入ってくると強い風になります。

前線は天気が悪い

○○前線といった言葉を聞いたことがあるかと思いますが、前線は2つの気団の接触するところで、性質の違う気団がぶつかり合うことから概ね天気が悪くなります。
その中でも温暖前線は弱い雨がシトシトと長時間降り、寒冷前線は時に雷を伴うような激しい雨が降りますが、割と短時間で止みます。
また、秋雨や梅雨前線といった停滞する前線もありますが、日本では一般に温暖前線、関連前線は西から東に移動します。その速度は一日で概ね経線1.5マス分くらいです。
それを目安にすればいつ頃前線が通過するかの予想が立ちます。

気圧の谷は天気が悪い

気圧の谷とは"天気図上で低圧側から高圧側に向かって窪んでいる部分、または状態のこと。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/20 17:16 UTC 版)"ですがこのような場所に当てはまると、天気が悪くなる傾向があります。

地域特有の気象も有る

概ね簡単に天気について書いてみましたが、住んでいる地域によって特有の気象変化もあると思います。
天気図だと雨で風が強いだろうと予想しても、その土地その土地の地形などの影響か、そうはならない場合もあります。
これは経験により自然と覚えるもので、そういう経験を蓄積することで自然と予想の精度も上がっていくと思います。




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