構図の基本

最初は飛行機をきちんと捉えること!

飛行機写真を本当に撮りはじめて直ぐ頃は、まだ構図のテクニック的な部分は取り敢えず考えず、飛行機がブレずに画面から(意図せず)はみ出さないように画面の中央で撮れるように練習しましょう。
飛行機は離着陸時でも250km/h程度の速度が出ています。
まずはその速度に慣れることです。
そこから次のステップです。

進行方向側に余白を作る


上の二枚の写真は、同じ写真をトリミングして作り出したものですが、
左の方が機種方向に余裕が無く、右の方は余裕を持たせてあります。

見比べてどうでしょう?
左の方が、窮屈感を感じませんか?

飛行機に限らず、乗り物系の定石として、進行方向に空間を作るというのがあります。
その方が、その方向に向かっているという雰囲気を出せるからです。
もちろん、引きすぎると迫力のない写真になってしまうので、その辺のバランスは経験で身につけてください。

また、人物写真を撮ることがあれば、"視線"を意識してみましょう。
視線の先に何かがあると思わせるような写真。
そこに、ドラマが生まれます。

水平垂直を意識しよう

飛行機写真に限らず、水平線、地平線が傾いている、あるいは建物がピサの斜塔になっている…
というのは、意識してそう構図を決めたのでない限り基本的にNGです。
後で画像処理で修正できなくもないですが、 最近のカメラの中には、ファインダー内にグリッド(方眼)表示できるものもあります。
そういった機能があれば、積極的に活用しましょう。
無い場合は少し遠いですが、ファインダーの端のラインで確認しましょう。


左と右の写真を比べてみてどうですか?
右は水平垂直がきちんと出ている写真。
左は右上がりに傾いている写真。
せっかく富士山もバッチリ写っているのに、ちょっと残念な写真だと思いませんか?


トリミングで構図を勉強してみる

トリミングとは写真の周囲を切り取る作業のことです。
作品としての写真を撮る場合、トリミングを是とする人、非とする人分かれるのも事実で、作品としてなら私も否定派です。
ですが、ビギナーが構図を勉強する際には画面を試しに切り取ってみて、
この方が魅力的だなとか、今度はこの構図を試してみようとか感じるのには良いトレーニングになると思います。
トリミングしてみて良いなと思った構図があれば、それを次回に活かせるように。


左がオリジナルで右が余白をトリミングしたものです。
この例はわずかな差ですが、トリミングすることでより飛行機を大きく際立たせました。

構図に関する本を見てみよう

飛行機写真だって、写真です。
写真の定石的、基本的な構図を知っていると、それを意識して撮れるようになります。
こういう知識を持っていると、+αの魅力を付け加えれる場合もあります。
別に購入しなくても、書店で立ち読みしたり、図書館でそれらしいタイトルを借りてみたり。その程度見ただけでも、記憶に残っているものです。

飛行機写真、特に飛行機情景写真となれば風景写真的な要素も入ってきます。
なので、本を選ぶ場合にはその方面に強い本を選んでみると良いでしょう。

inserted by FC2 system