写真をステップアップ!

プロペラ機のプロペラを止めるな

プロペラ機の写真を撮る場合、プロペラが止まっているより 動いてブレている方がスピード感のある魅力的な写真になりレベルが上がって見えます。
プロペラが止まるとはどういうことか?
シャッタースピードが早すぎるということです。
プロペラ機をとる場合は、 シャッター優先モード(キヤノンの場合は"Tv")で1/250s程度以下のシャッタースピードで撮ってみましょう。
それくらいで撮れば、プロペラが少し動いてブレて写ってくれるはずです。
ただしシャッター速度が遅くなる分画面全体がブレやすくもなりますが、そこは練習あるのみ!
ステップアップのためには練習も必要です。


こんな感じで、プロペラが動いているのが分かるように!

プロの作品を見る!

やはりレベルの高い写真を見ることで、それを真似してみたり、そこから工夫してみたりして写真のステップアップにつながると思います。
私にとってヒコーキ写真にのめり込むようになったキッカケがLuke・H・OZAWA(ルーク・オザワ)氏の作品です。
単なるヒコーキ写真ではなく、風景とシンクロした印象的な写真を撮られています。
ルーク氏の他にも、青木勝氏、阿施光南氏チャーリー古庄氏、小久保陽一氏…
とにかく機会があれば見てください!



月刊エアライン誌の作品を見る。

イカロス出版から発行されている、月刊エアラインには、ルーク・オザワ氏の"ヒコーキフォト日記"や、読者によるフォトコンコーナー"ヒコーキin FOCUS"といったコーナーがあります。

特に、"ヒコーキin FOCUS"はいつも通っている空港で撮られた作品を見かけることも多く、大変刺激になりますし、応募できるだけの写真を撮りたいと思うことがレベルアップにつながるはずです。

テーマを持とう!

私自身は、飛行機写真を撮りはじめてから4回引越しをしています。
そんな経験もあり、今はそこでしか撮れない写真、その場所の魅力を伝える写真を撮ることをメインテーマとしています。
これは県外の空港などに遠征に行ったときにも強く意識して構図決定に役立てていますし、作品のレベルを保つ、個性を持った写真を撮り続けていけると感じています。
せっかく遠征に来たのにいつもと同じような飛行機だけしか写っていない…
いつもと同じ写真なら遠征に行く必要は無いですよね?
なにも建物や風景を取り込めとは言いません。
空港ごとの特徴もあります。例えばこの"捻り"は伊丹だとか、千歳の雪レフや下地の綺麗な海が映り込んだボディーなど、飛行機単体でも特徴がわかるならそれでOKです。

魅せたいものは何か考えよう

先の"テーマを持とう"にも通じますが、その写真で自分が魅せたい(見せたい)ものは何か明確に伝わる構成を意識しましょう。
見る人に自分の感じたものを伝えること。
なかなか難しいことですが、それがステップアップには必要だと思います。
良い作品、レベルの高い作品はそういう点が優れているように思います。
雲の形が面白いと思った、離陸のスピード感を魅せたかった、飛行機に映る光を綺麗だと感じた…などなど、その日、その時、写真を撮るうえで感じる何かがあると思います。
"魅せたい何か"を一番アピールするにはどうすれば良いか。
画面内での飛行機の位置や大きさ、レンズの選択、露出の設定…
簡単な例だと、例えば特別塗装機が来ているのに逆光で撮るなんてことはないでしょう?
絵柄が影でつぶれてしまえば特別塗装機である必要はないわけです。
やってきた飛行機をただ撮るのではなく、考えながら写真を撮りましょう。

異ジャンルの写真も見よう

飛行機の写真を撮っているからといって、飛行機写真しか見ないというのは個人的にいただけないと思います。
一つの世界しか見ていないと、どうしても視野が狭くなって考え方も固くなってしまうものです。
鉄道のような乗り物の写真から、風景写真、人物写真、夜景や天体写真、スナップショットにすら自分の作品に活かせるヒントがあるかもしれない。
アンテナを広げて、色々な写真、技法を仕入れることは、ご自身の写真の幅を拡げ、ステップアップに繋がるはずです。

人と違うことを恐れない

写真を撮りはじめたころはターミナルの展望デッキや、周囲の公園、メジャーな撮影スポットのことが多いと思います。
そういう場所は、自分一人ということはまずありえなくて他にも誰か写真を撮っているはずです。
他の誰かが写真を撮っているということは、その人も自身と同じような写真を撮っている可能性も考えられるわけで、 オリジナリティある写真を撮りたいと思ったら、早くもそこにはライバルがいるということです。
人が多い場所というのは、どちらかというと"安全パイ"な場所であることが多いように感じます。
離陸も着陸もそれなりに撮れるが、写真としてもそれなりって場所。
そういう場所で仲間になって情報交換することも必要ですが、時には人と違った場所で撮ってみるのも大切だと思います。
ただし、人がいない場所にはそれなりの理由(逆光とか撮れる絵が極めて限られるなど)もあります。

写真を楽しんで!

いろいろ書きましたが、最終的にはこのことに尽きると思います。
好きこそものの逢われなり
あまりストイックに根を詰めすぎると、趣味が趣味で無くなります。
時には息抜き的に写真を撮る日があってもいいでしょう。
それが長続きの秘訣だと思います。


時にはこんなお遊び写真も!

inserted by FC2 system